歯のマメ知識

2025年4月30日

歯周病と女性ホルモン

 歯周病治療を日々行なっていると検査値が同じ様でも患者さんの全身状態、年齢、性別、生活習慣、セルフケア方法やお口の中の関心度によって治療の結果に差が出ることがあります。
 特に女性は、思春期、月経周期、妊娠期、閉経期前後などで女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの変動により様々な身体の生理的変化が引き起こされ、口の中も例外ではありません。
 女性の閉経期ではエストロゲンの分泌量が減り40歳代後半から50歳代からいわゆる老化現象が始まります。エストロゲン欠乏になると、骨密度の低下や骨の損失がみられ骨粗鬆症のリスクが高まるのは知られていますが、歯周炎を含むあらゆる炎症を激化させるのです。
 日本人の女性の歯肉は他の民族に比べて薄いことから閉経後はさらに萎縮し歯肉内の免疫系細胞や酵素が減り炎症に対する抵抗力が下がること、さらに唾液の量も減ることから唾液中の抗菌効果と口の中の潤滑作用が減り歯周病を悪化させるだけでなく、歯肉と骨が痩せて知覚過敏や歯と歯の間の隙間が大きくなり新たな虫歯ができることも!
 
 この様に人生の生物学的変化に合わせた患者さんのバックグラウンドを適切に把握して私達はお口と体の健康管理をしていくことを心がけていく事が重要だと考えています。

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